生活感。

後で読み返すと恥ずかしくなるような日記です。

できないレッテルを貼られたら

 

先日、私の数少ない同期が会社を辞めた。

入社10ヵ月での退社は、色々悩んだ末の選択であっただろうと想像する。

そして私は、彼の選択は正しいものだったと思う。

なぜなら彼は、他部署の私から見ても理不尽な扱いを受けていたから。

 

ワンフロアの会社に彼を叱る大きい声が、離れた席にいる私の耳まで届くことはたびたびあった。

内容はそれくらい許してやれよと思うような、細かいものがほとんどだったように思う。

当事者ではないので本当のところはわからないけれど。

 

ただ、正直に言うと、そうしてしまう先輩の気持ちも私はわかってしまう。

私もそうやって後輩に最低な扱いをしていた大学院時代があった。

 

いくら実験を教えても成功しない。

鈍臭くて次の行動を予測できない。

質問が的を得てない。

 

そんな後輩に対してイライラしていて、いつからか後輩の行動一つ一つが嫌いになってしまっていた。

 

社会人になって、同期が対象になっているのを外からみて、初めて自分がどんな行動をしていたか、はっきりわかった。

 

私の同期をいじめていた先輩に対する嫌悪感は、私自身に対する嫌悪感でもある。

 

できないレッテルを人に貼ると、もうそれでその人のすべてを理解してしまったような気がして、その人のどんな行動もそこに結びついてしまう。

 

できないレッテルを人に貼る人間なんて、切り捨てる方がいい。

新しい環境でスタートし直した方がいい。

 

私はもう二度と、誰かにレッテルを貼るような人間にならない。