就活で忘れたくないこと
最近「君たちはどう生きるか」という本を読んでいるのですが、
今朝その本の「貧しき友」という章を読んで、就職のことについて色々考えたので記録しておきます。
「貧しき友」の章では簡単にまとめると、
- 貧しい人たちは安月給ながらも肉体労働で必死にお金を稼いでおり、その生活は不自由がつきもので勉強する時間も取れないことがある。
- それに対し、ある程度恵まれた人たちは勉強をする時間もたくさんあって特に不自由のない生活を送っている。
- しかし、その両者は切っても切れない関係で結ばれていて、どちらかというと貧しい人たちがこの世の中を支えているし、世界には貧しい人たちの割合の方が圧倒的に多い。
- だから恵まれた人たちは貧しい人たちを見下さず、支えるようにしなければならない。
ということが書いてあったと解釈しています。
実はこの話は大学1年の頃に受けた授業で教授が話していた内容と被るのですが、見事に忘れていて、この本を読んでやっと思い出しました。
大学に進学し、修士まで学校に通う時点で1万人に7人しかいない、高度な教育を受けた人間になっている訳で、言い方は悪いかもしれませんが、私たちはいわゆる “勝ち組” という括りに入る人間です。
そんな私たちは私たちの私利私欲のためにその能力を使うのではなく、私たちより恵まれない人たちに手を差し伸べられるようになる必要があります。
なぜなら恵まれている私たちの生活は恵まれない人たちによって大きく支えられているから。
ここまで勉強することができたのは自分が生まれた環境が大きいから。
就活のことについて色々考えることも自然と多くなってくるM1の今日のこの頃、ある友人は「大手に入って福利厚生がしっかりした所がいい」とか「定時に帰りたい」とか言いながら就活の雑誌をまるでカタログを見ているかのようにペラペラめくって働き方の理想を語り始めましたが、その時に感じた違和感。
その時は何が原因で違和感を感じたのかわかりませんでしたが、本を読んで、これだったか!と確信しました。
私は理想の働き方も大事なことだと思うけど、やっぱり誰かの役に立ちたいという思いが強い。
ここまで何事もなく健康に修士まで学校に通えてるのは奇跡のようなものだと思っていて、これを自分だけのものにするのはきっと違うと前からずっと思ってきていました。
だから私は医療系の研究職に就いてやりがいを感じながら働けたら福利厚生とか定時に帰れるとかは最低限で良いと思うのです。
典型的な残業が多い日本人の考え方なのかもしれないけど。
きっとこのことは納得してくれる人が多いと思いますが、それと同時に忘れがちなことだと思います。私も本を読むまで完全に脳の隅っこに追いやられた考え方でした。笑
就活をする時にまた思い出せるように。備忘録ブログをちゃんと備忘録として使います。笑
それではおやすみなさい😴